看護師の採血あるある
皆さん、採血は好きですか?
看護師の仕事の多くは採血がつきものです。
そこで、採血あるあるをまとめてみました。
職員同士の採血は嫌!
職場の健康診断では、職員同士で採血している所が多いようです。
患者とは違い、顔見知りの人に採血するのは、違った緊張感が走ります。
看護師長や厳しい先輩に頼まれたときは、心臓が飛び出そうでした。
しかも、失敗すると後々まで言ってくる職員もいます。
だから、職員同士の採血は嫌なのです。
血管の走行で性格判断
血管の走行がまっすぐで採血しやすい人は、きっと性格も良いに違いない。
血管が極端に蛇行している人は、なんだか性格までひねくれているように感じることはありませんか?
実際はエビデンスもなにもなく看護師の思い込みにすぎないでしょう。
実際に血管走行別性格データを集計し統計にし、占いにしてみたら面白いかも。
消毒綿が真っ黒
採血部位を拭けば拭くほど、消毒面が真っ黒になっていきます。
1枚では済まないことがあります。
いったいこの人は・・・・・大丈夫だろうか?と思います。
アルコール綿でかぶれたことは?
アルコールで皮膚がかぶれたことがありませんか?と聞くと、必ず酒豪を語るオヤジ患者がいます。
「毎日飲んでるし、昨日も飲んだから大丈夫」って、検査データに影響しないのか心配になります。
採血部位指定
「血管が出ずらくて、いつもここで採血してもらっています」と教えてくれるのはありがたいことですが、失敗したらどうしようというプレッシャーがかかります。
さらには、「ここで血をよく摂って血管固くなっているから他の場所ずらして」と言われても、他の血管が見当たらない場合は困ってしまいます。
以前、夏の暑い時期、半袖シャツを着た若い女性が、採血の跡を見られるの嫌だからと、俗に言う力こぶ付近に浮き上がっている血管でしてと言われたことがあります。
一番最初は採血しやすい人
採血を失敗して精神的なダメージを受けると、次も失敗し負の連鎖が起こることがあります。
病棟勤務の時に限りますが、一番最初は若くて血管が見やすく採血しやすい人を選んで採血をしています。
外来ではそんなわけにいかないので、気分の切り替えが必要です。
採血が上手な看護師には頭が上がらない
少々性格が悪くても採血が上手い看護師には何も言えません。
採血に困った時に助けてもらったご恩は忘れません。
血管が出ずらい人の腕を〇〇〇しすぎてしまう
血管が出ますようにとついつい強くマッサージしすぎてしまったり、叩き過ぎてしまったことはありませんか?
また、血管が出るように駆血帯を強く巻き過ぎると、血液流入が停止し怒張が不十分になります。
血管を探しているうちに時間が経ってしまうこともあります。
長時間に渡って駆血帯を巻いていると、うっ血したり血液の濃縮が起こり検査数値に変動が出てくるため、駆血は2分以内を目安にするといいそうです。
グーパーを繰り返してもらうクレンチングを行ってもらうと、血管が浮き上がりやすいですが、あまりし過ぎると筋肉の収縮が起こりカリウムが血中に流出することがあります。
カリウム値によって検査データがくるってしまいますので控えるようにしましょう。
外国人患者の反応に動揺
外国からの労働者が年々増加し、外国人の方へ採血をしなければいけないことが増えてきています。
若く、日本人よりも検査をすることが少ない外国の方の多くは、採血というだけで大騒ぎです。
採血する前から、泣き出す若い女の子や針を刺した時のオーバーリアクションに戸惑ってしまいます。
言葉が通じないないとなおさらお互い動揺してしまいます。
しかし、看護師はそんな時も平常心を保たないと失敗に繋がりますし、患者にも悪影響を及びますので、女優になったつもりで笑顔を絶やしません。
採血の達成感
「思ったより痛くなかった、あまり痛みを感じなかった」この言葉が一番嬉しい!
いつも採血が困難な人に一発で成功した時、特にこの人の採血難しそうだなと思ったけど成功した時は、達成感を感じます。
心の中で満面の笑みを浮かべて、「ありがとうございます。今日は、刺し所が良かったんでしょう!」と返答しています。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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