「看護師は女優である」だから余興好きなのか?!
看護学生の時、教員から「看護師は女優である」と諭されロールプレイイングと称して様々な劇をさせられました。
そのためなのか、私のまわりの看護師仲間に、余興好きで芸達者な人が多くいます。
病院によっては、病棟対抗になっており、地方の田舎の病院に行けば行くほどそんな風習が色濃くなっています。
私は、決して人目に出るのが好きなわけではありませんが、決まりだからと様々な余興に参加させて頂きやっていくうちに楽しんでいる自分に気づきました。
看護師の職業と余興の関係にについて感じたことをまとめてみましたので、お気軽に楽しんでいただければありがたいです。
よくある余興TOP3
1位 その年に流行った歌
2位 その年に流行ったお笑いの芸
3位 職員のモノマネを入れた劇
1位 その年に流行った歌
振り付けのある歌は、盛り上がります。
新人など若い子が、流行りのアイドルの振り付けをしながら歌うと、男性職員たちの鼻の下を伸ばしたうれしそうな顔を見るのが楽しみです。
特に普段真面目で気取った医師のそんな顔をみることができたときは、しめたものです。
酔った勢いで、歌や踊りに一緒に参加してくれる人もいます。
年を重ねた看護師がやっても「きも可愛い!」や、やる気があっても体がついていかない滑稽なダンスに面白さが増してうけています。
2位 その年に流行ったお笑いの芸
その時に流行っているものを取り入れればウケること間違いないと使われます。
さらに、ネタに職場の出来事を取り入れたお笑い芸は最高に面白いものです。
3位 職員のモノマネを入れた劇
内々だけでしかわからない面白さでかなり盛り上がります。
普段、上司や医師に言えない苦情を、ちょっとブラックな笑いを取り入れて劇を通じて訴えた時もあります。
例えば、もうけ主義で高齢者の訴えを全く聞かず明らかな患者に不要な検査をしていたワンマン院長に、その看護師が地域の患者から苦情を言われて困っているという内容です。これを機に少し院長の態度が変わったという効果が見られました。
しかし、モノマネをするときは、モノマネをさせて頂く人の性格を見極めないといじめになりうることがあるので気をつけましょう。
なぜ看護師は余興に熱心なのか
いつも優勝賞品は、お菓子やコーヒーなどの詰め合わせという決して豪華賞品ではないのになぜか夢中で頑張っている看護師です。
やはり看護師という職業は、サービス業でもあり人を喜ばせるのが大好きな人の集まりだからでしょう。
その上、真面目な人が多く、休み時間を削り、仕事終わりに時間を割いて、余興の練習をしています。
宴会にかかわらず、病院のクリスマスの時には、看護師が合唱をしたり演奏したりして、患者さんに喜んでもらっている病院が多いのではないでしょうか。
余興をしてよかったこと
余興を一緒にした人の仕事では見られない才能や一面を見ることができました。
自分で気づかなかった自分の一面にも気づくことができました。
皆で練習しているうちに徐々に団結力が増します。
そして、何よりも他人の喜ぶ顔が見れたことがうれしくてたまりません。
余興から発展して
職場の余興が発展して市民講座で糖尿病生活指導の劇をすることになりました。
しかも、看護師だけでなく医師やPT、薬剤師など他職種の方も協力してくれることとなり、大々的な劇となりました。
外来で接する看護師や医師とは違いこんな面白いことしてくれるなんてと地域住民に大盛況です。
外来でも気軽に患者さんから声をかけられるようになりました。
何年も続いており、地域のプロの照明さんや音声さんまで協力してくれるようになりました。
やっぱり「看護師は女優である」
白衣を着ると、気が引き締まり看護師という役をこなしているように思います。
どんなに不安でも落ち着いた振る舞いで患者に接しなければ不安を与えてしまいます。
ご家族から本人にはガンという病名や余命を伝えないでいつも通りに接してくださいと懇願され、自分の胸の内とは違う自分を演じなければいけないこともあります。
なので、やはり看護師には女優という要素が少なからず必要だと思いませんか。
表現力、コミュニケーション力が養われ、きっと素敵な看護師に成長しますよ(^_-)-☆。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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