モラハラ夫との離婚~PART3~子供のこと
離婚するかどうか、一番悩むのは子供のことだという人は多いものです。
私は、両親仲が悪く母親に「お前がいるから離婚できない」と言わて嫌な思いをした経験から、人生思うようにならないことを絶対に子供のせいにしないと決めています。(だからと言って離婚を積極的にお勧めするものではありません)
これは、私の体験でありほんの1例にしか過ぎません。ご参考までにお読み頂ければと思います。
元夫と子供との面会
調停は1か月に1回ぐらいのペースでしか進みませんので、離婚したくないという元夫との離婚には時間がかかります。
そのうちに、子供に合わせて欲しいという要求を強くしてくるようになりました。
私は、会わせたらわせたら私のことを子供を通してさぐるし私の悪口を子供に言うに違いないと思っていたので嫌でした。
弁護士は、「離婚は親の勝手な都合です。子供が育っていくには母だけでなく父も必要なときもあるかもしれないから会わせたほうがいい。そのほうが、離婚もスムーズに有利に進む」と説得してくるのです。
子供も元夫に会いたいと言うので、渋々、直接は会わず弁護士を通して会わせることにしました。
そうすると、案の定、子供は私の悪口を言うようになり、父と住みたい早く手続きをするようにと懇願してきました。
はじめは、自分の都合で父と引き離し子に悲しい思いをさせているのだからしかたがないと我慢しました。
しかし、それが何か月も続き、とうとう私は気がおかしくなり精神科に通うまでになってしまいました。
子供の中の元夫をみる
子供には確実に元夫のDNAがあります。子供の中に元夫がいるのが見えてしまい、怒鳴りながら思わず手をあげそうになりました。そのような私の姿にひどく怯えている子供を見た時ふと我に返るのですが、いつか子供を虐待してしまうのではないかという恐怖がいつもありました。
子供に対して手を上げないもののどんどん言葉や態度がきつくなっていきました。そのうちに、元夫の幻覚や幻聴まで聞こえてくるようになりました。
カウンセラーの言う通り、子供には元夫の血が流れ子供を一緒に連れてくるということは、半分元夫と暮らすようなものだということを体感できました。
子供との別れ
家庭顧みず子育に協力しなかった元夫、子育て手当を自分の娯楽に使っていた元夫、モラハラの父親の元で子供が健全に育つわけがない、子供を渡すなんて考えられません。
自分の心が激しく葛藤し精神状態は悪化していく一方です。子供まで精神不安定になっていきました。このままではいけないとカウンセラーに相談しました。
カウンセラーから子供は、母が頑張ることを望んでいるのではない、母が元気で幸せで笑顔でいることが一番幸せであること、親子でもそれぞれの人生があるということ、100人いれば100通りの親子関係があること、健康を失い命がなくなっては元夫の思うツボであり何もならないとアドバイスを受けて涙があふれ出てきました。
もう一度、自分と子供を冷静に見つめなおしました。子供と一緒でなければというのは、自分が寂しというエゴからきていること、子供は自分の所有物ではないということに気づきました。
しかも、別居する時、子供によく説明もせず子供の気持ちをきかず無理やり一緒に連れてきたのです。
3人の子供がいました。一番下の1歳の子は引き取ろうとも思いました。でも、兄弟仲良く遊ぶ姿を見ると引き離すことはできませんでした。
子供の親権を渡すなら離婚を受け入れると元夫は言っています。
よく考えた末、子供には子供の人生があるのだから子供が望むように生き、そこから学んで成長して強く生きて欲しいと願い子供を手放す選択をしました。
子供と分かれる覚悟ができてからも、子育てもろくにできない自分を責めて毎晩泣いていました。
どれだけ泣いたかわかりません。思う存分泣いた先に次のような感情が生まれてきました。
小さいころからあまり体が丈夫でなかった私が母になり子育てという経験ができた奇跡に心から感謝するようになりました。
今まで母であり子供がいることが当たり前になっていた傲慢な自分を恥じました。
子供と別れる最後の日、子供は笑顔で元夫のところに行きました。私もいつもと変わらぬ顔でいましたが、別れた後は号泣です。
離婚後の子供との面会は
面会に関しては、私が元夫と相談してその都度決めるということでお互い誓約書を交わしました。
その後、よく考えると子供と面会するということは、子供から私の情報が漏えいすることになるかもしれません。夫と連絡を取らず会う方法がないか考えました。実家や親せきも元夫の味方なので協力は得られません。
依頼した弁護士からはそ皮肉にもそのぐらい我慢して下さいと言われ協力なしでした。
実家を通じて、子供が会いたがっているので面会したいと元夫が言っているとしつこく実家から電話が来るようになりました。
そのあと遅いのですが、都心では離婚専門弁護士がいることを知り相談しました。
すると、「依頼弁護士は、面会の方法も決めないで誓約書を作ったのですか?怠慢ですね。そんな離婚の結末になるなんてその弁護士馬鹿じゃないんですか」と返ってきて、いかに自分が世間知らずだったことに気づきました。
いろいろアドバイスを頂き、最終的に何があっても子供とは一生涯会わないことに決めて、再度、離婚専門弁護士に協力してもらいました。
なぜそうしたかというと元夫と完全に縁を切るためもあります。
元夫の性格から考えると、元夫が子供の気持ちではなく子育てが辛くなり自分が都合で子供をを私に預け利私を用しようといるのが目に見えていたからです。
子供は、辛くなれば都合よく父と母の間でフラフラと行ったり来たりし根無し草になることが予想されます。
お互い会うことで新しい環境で生きていく覚悟ができないと思ったからです。
子供とどうするか決める上で大切なこと
子供の親権、面会はどうしていくかは弁護士など第三者の意見を聞くことも大切ですがあくまでも参考意見にしか過ぎません。
一番大切なのは、自分をよく見つめこれからどう生きていきたいか、そして子供・元夫の性格をよく見て考え決めることです。
100人いれば100通りの家族の在り方そして人生があります。どれが正しいか間違っているかなんてありません。
戸籍上、母ではなくなりましたが、子供への愛情は一生涯変わりません。
日々子供の幸せを願い子供に恥じないように自立して生きようと新たな人生を歩んでいます。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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