伝えたい~看護師は「死」に慣れてるわけじゃない!~
こんにちわ、Chuckyです。
少し、重苦しいタイトルになってしまい申し訳ありません。
今回、伝えたいことはタイトルの通り“看護師は「死」に慣れているわけじゃない”というこです。
正直、医療職者以外の方は、医療職者の「死生観」にどんな印象を持っているのでしょうか?
今回、なぜこの題材にしたかというと親族のひとりが私に言った言葉がきっかけでした。
「Chuckyちゃんは、看護師さんだからやっぱり強いんだね。」
ドラマや、小説などで“よくある設定”の、冷静で何事にもドライな医療職者。
現実の看護師も“あのイメージそのもの”だとして考えてしまっているんでしょうか。
“医療職者=何があっても動揺しない強さがある”この言葉にある誤解を、医療職者の方のみならず、医療ち携わっていない人にも理解していただきたく執筆していきます。
意外と「最期」を看なかった臨床時代
私は、病棟時代は小児科、NICU科で働いていました。
数年間いましたが、患児の「最期」を経験した機会はたった一度きりでした。
それも、正確には私が夜勤明けで帰宅してまもなくのことでしたので、実際のところは立ち会っていません。
命を扱う医療現場ではありますが、常に「死」と隣り合わせと言うわけではないので、“慣れる”ほどの経験はありません。
病棟の年齢層や、科目にもよると思いますがそう頻繁に「最期」を経験する機会はないのだと思います。
身内の不幸事は、亡き人を思って悲しみたい
私の親族の中で、一番良くしてくれのが叔母でした。
叔母は、小さい頃から常にそばにいるような親族でした。
その叔母が、先日、亡くなりました。
もともと、ガンの宣告は受けていましたが、発症から悪化がとても早かったのです。私も知らせを受けすぐに叔母に会いに行きました。
親族揃って重苦しい雰囲気でしたが、私も叔母との思い出を頭に浮かばせていました。
しかし、先手をとって言われたのです。
「Chuckyちゃんは、看護師さんだからやっぱり強いんだね。」
と、その言葉を言われると不思議と“看護師だから強くなきゃいけないんだ”と思ってしまったのです。
私は、急に気持ちが冷めてしまい、その後告別式が終わるまで一度も涙を流しませんでした。
そのことを、私はずっと後悔しています。
心ゆくまで悲んで、納得のいくお別れにできなかったからです。
なんだが、叔母の「死」を現実に起こったこととして受け入れきれてないような、どこか人事にしてしまっているようなそんな気持ちが拭えないからです。
こんな言い方をしてしまっては語弊があるかもしれませんが、病院での看護師が「最期」の場面で凛としていられるのは、仕事だからです。
本当は患者さんの最期に感情が溢れだしそうになっても、必死にこらえるのは“ご家族に最期のお別れをゆっくりしていただくため”です。
看護師だって“誰かの家族”なんです。つまり、看護師だって「親族との最期のお別れ」をゆっくりしたいと願っています。
まとめ
さて、看護師のみなさん。私が長々と体験記を書いてきましたが、言いたいことはひとつです。
“大切な方の最期”に看護師の姿勢はいりません。
そして、看護師を身内に持つみなさん。“プライベートでも看護師に看護師らしさを期待”することはやめてください。
凛とした構えた姿勢の奥には、悲しみが溢れている場合だってあるんです。
確かに、医療職者以外の方に比べると、誰かの不幸に立ち会う機会は多いです。しかし私は、「死」に慣れてる非情な看護師は存在しないと思っています。
慣れるのではなく、「死」の訪れを受容していくことが出来るようになってくるのです。
人生の残り時間が予測された時、悲しむ時間よりも、“その方にとって最良の最期”を考え、援助していく職業だからこそできることだと思います。
医療職者以外のみなさんにも、そのニュアンスの違いをぜひ理解して欲しいと願います。
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