看護師が保健室の先生になったらこうなった　序章

こんにちは。おじゃりんです。

看護師といえば病院だけでなく介護施設、保育園など様々な場所で仕事をすることができますね。その選択肢の中に「学校の保健室」という考えをお持ちの方もいるのではないでしょうか？

私はもともと保健室の先生になりたくて大学受験をし、その過程で看護師の資格を取り看護師の臨床経験を積んで保健室勤務に移ろうと学生のころから計画的に動いていました。実際、看護師を３年やったところで病院を退職し、公立高校の定時制で期限付き常勤を２年勤めました。

嬉しいこと、楽しいこと、それ以上に辛いこと、苦しいことがありました。これから少しずつ、少しずつ、学校現場でどんなことがあったのか、恥を忍んで紹介していきたいと思います。

もちろんたった２年間の私の経験が保健室勤務のすべてではないと思っています。これから学校勤務を考えている方が同じ辛い思いをしないように何かの役に立てていただければ幸いです。

結論から言えば

この転職は大失敗で、今の私はもう学校に戻ることはできないだろうと失望しています。

学校で働き始めた頃は、やる気もあったし、希望もあったし、「いつか正規採用になって自分の保健室を作るんだ！！」と目標をもって自分なりに一生懸命働いていました。でも心折れることのほうが多かったです。

保健室にに対する認識がまだまだ甘い

これは校種にもよると思います。私が赴任した学校は高校だったし、「保健室＝さぼるところ」という認識の先生はたくさんいました。

「保健室にいても出席にはならないから（だからさっさと追い出せ）」

そんな風に保健室を軽視する発言を赴任したばかりの私に投げつけてくる先生もいました。

小学校や中学校だったらもう少し保健室や養護教諭をうまく活用してくれる先生がいるそうですが、全部が全部そんな学校、そんなせんせいというわけではありません。「保健室なんておかなければならないからある」そのくらいの認識の学校でした。

学校はクラス担任を持つ先生と管理職で作られているようなものなので、管理職や担任の先生方が保健や保健室の存在意義を理解してくれないとこちらの仕事は非常にやりにくくなります。

楽しいことだってある

唯一の支えは子どもたちの笑顔でした。保健室にはいろんな生徒がいろんな用事で来てくれます。担任や部活の先生には言えないけど、保健室でならできる話をしてくれる生徒もいます。担任の先生より私のほうが知っていることもたくさんあります。意外と子どもたちはこちらの話も真剣に聞いてくれるし、会話をよく覚えています。

校舎内ですれ違う時に挨拶してくれたり、保健室での用事が終わって部屋を出るときに「行ってきます」「ありがとう」と笑顔で言われればそれは嬉しいものです。子どもの笑顔に私はいつも元気をもらっていました。

本当はやりがいも楽しみもたくさんある仕事だったのだろう

看護師の臨床経験を経て養護教諭に転職を考えている方もいるかと思います。私が経験したことはごくごくまれなことで、とある校長先生や養護教諭をやっている友だちにこんなことを言われました。

「９９％ありえないけど、残りの１％に当たってしまったんだよ」
「よく２年間も頑張れたね。」「よく鬱にならなかったね」

このころの一番の教訓は「ありえない、なんてことはない」ということです。

学校に対する思い

養護教諭を考えている方は学校がどんな世界か想像したことはありますか？「元気な子どもと毎日関われて楽しそう」と思っている人もいるかと思います。そうです。子どもと関わることはとても楽しいです。

しかし、対象は子どもであっても仕事上かかわるのはおとなの方が多いのです。そしてそのおとなとの関係づくりのほうが難しいし、時にとてもストレスに感じることもあります。おとながお互いの足を引っ張り合ったりもします。