行ってみよう!やってみよう!!ツアーナース1
こんにちは、おじゃりんです。
いろんな小中学校の移動教室に行き、様々な子どもたちや先生方に出会い、楽しいこと、嬉しいこと、つらいこと、がっかりしたことなどなど、いろんな体験をしました。そのツアーナースの体験を思い出しながら少しづつ語っていきたいと思います。
意外と体力勝負
主に小中学生の移動教室について行くツアーナース。そうなるとどこの学校にも予定されているのが「ハイキング」。
このハイキング、もちろん看護師も同行。「ハイキング」なんてとても楽しそうな響き。しかし、侮ることなかれ。このハイキング、決して楽なものではありません。
どこの学校も2時間以上歩き続ける
どこの地域の学校かによってどんな場所をどれくらい歩くのかは全然違います。緩やかな道を歩き続けるところもあればがっつり登山をする学校もあります。どんなに短い工程でも2時間はかかります。長いところだと4時間なんてところも・・・。
しかも大体の移動教室は5月から10月にかけて行われるので暑い!半端なく暑いです!甘くみてはいけません。けがや熱中症のリスクは自分にもあるということを自負しておかなければなりません。
「熱いー」「疲れたー」「きついー」なんて言っている子どもたちに「私も頭が痛いから助けてー」と叫びたくなることもありました。ハイキングから宿舎に戻って人知れず自前のカロナールを内服したこともあります。それでも子どもの前では笑顔でいたいから、あくまでもこっそりくたばるのです。
背負った救急バックが私の体力を奪う
学校によって持たされる救急バックはカバンのサイズも中身も違います。小さなポシェットやウエストポーチでコンパクトにまとめてくれているところはいいのだけれど、「なぜそうなる!?」と声に出してしまいたくなるほど大きかったり、持ち運びにくい形のものだったりするところも結構あります。
正直、「いつ、何に使うんだ?」と突っ込みたくなるような内容の救急バックもたくさん目にしてきました。備えあればとはよく言いますが、使わないものを持っていき重たい思いをすることは無駄なことのように思えてなりません。なけれないであるもので対応すればよいのですから。
救急バックを荷造りする保健室の先生の中には自分は移動教室に付き添ったことはないという先生もいます。そうすると現場の状況はよく知らないので推測で準備をしてくれるのです。
ある程度ツアーナースの経験をつんで必要なもの不要なものの見通しを立てられるようになったら、事前訪問で救急バックを見た際に保健室の先生に必要不必要を伝えられるといいですね。相手にもよるのでいつでも意見を伝えられるというわけではありませんが…。
救急バックが重たいがために自分の体力を消耗し、いざ出番というときに動けなかったらプロとして仕事に行っている意味がありませんよね。
ついて行けなと学校の移動教室の歴史に残される
去年来た看護師さんがついてこれなかったんだよね…
たまに、たまに聞きます。このセリフ。「体格のいい看護師さん、あの階段(かなり急)上るの大変でついてこれなかったんだよね。」なんて笑い話をしている先生方。
「看護師なのに…」言葉にはしなくとも括弧書きでこんなことを言っている気がしてなりません。とりあえず「私は大丈夫ですよ‼」という意味を込めて笑顔を返しておきます。
派遣会社の募集には地域、移動先、日時くらいの情報しか流してくれません。事前に「ハイキングあり」や「登山あり」と明記されているものはありますがどのくらいハードなのかなんて派遣会社の人にわかるわけがありません。
もう一度言います。甘くみてはいけません(笑)病棟での体力勝負とは全く別の意味で体力勝負な仕事です。そしてもし自分が負傷しても誰も助けてくれません。
ツアーナースは、看護師としての仕事プラスαのαがかなり大きな部分を占めた仕事です。
この記事を書いた人
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人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
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