私が経験した看護師バイトを紹介!Part.2
私が経験した看護師バイトを紹介!Part.1に引き続き、今回も看護師バイトの体験談をお話したいと思います。
ちなみに看護師バイトはどれくらい金額としてもらえるかご存知でしょうか?現在働かれている方は、通常、就職先で副業禁止とされていることが多いので、バイトをする機会もないでしょうし、本業がハードすぎて、きっと副業どころではないですね。
夜勤のバイトで、だいたい2万円台後半から、高いところだと4万円くらいでしょうか。高いところは、高いなりに理由があって、ほとんど仮眠する時間がない、救急車がひっきりなしに来るなど、かなりハードなところです。また巡回入浴や健診でのバイトは1万4、5千円から、いっても2万円くらいだと思います。
看護師を辞めた後、正社員として働くことをせず、夜勤専門ナースとして働いている人もいますし、巡回入浴のバイトにはまって、それだけをやっている人もいました。働き方は色々ですし、若いうちは色々な場所や、働き方をしてみるのも経験を積み重ねるという点ではいいのかもしれません。本当に色々な病院がありますから。
では、私の看護師バイトの続きにいきたいと思います。
巡回入浴でのバイト
これは家から近いという理由で選んだバイトでした。お家に行ってお風呂に入れるだけでしょ?と思っていましたが、本当にきつかったバイトのひとつです。
巡回入浴車で家や、グループホームを廻って行くのですが、ドライバー、介護職、看護師の3名で組みます。1件に与えられた時間は移動、浴槽を運び、組み立て、お湯張り、入浴、着替え、浴槽の排水、分解、撤去を含め30分です。のんびりしている時間などありません。一軒家ならばまだ良いのですが、公団や市営マンションなどのエレベーターの無いところでは浴槽を分解して担いで階段を上がります。荷物を運び終わったら、浴槽を組み立て、その間に看護師はバイタルチェック、入浴可能かどうかを判断し、可能ならばお湯を張って入浴の準備をします。身体の洗い方にも順番があり、洗体(せんたい)方法を事前に練習しました。身体を洗うタオルの握り方や、折りたたみ方など、結構細かいマニュアルがあったと思います。
だいたい1日に廻る件数は8から9件、多いと10件程度廻ります。基本、記録は移動中の車の中で記載していきます。とにかく廻る件数が多いため、早く記載しなければ次から次へと忘れていってしまうのです。
廻るお家や、グループホームなどは本当にさまざまで、とても綺麗にしているところもあれば、床の上に綿ゴミが舞っていたり、家の中は荷物だらけで避けながら移動しなければいけなようなところもあります。絶対に靴下やズボンは、色の濃いものを着用することをオススメします。また巡回入浴は夏場は本当にきついです。私は夏場のバイト経験者ですが、バイト終了後にTシャツを絞ったところ、汗がまるで濡れ雑巾を絞ったかのように出てきたのを覚えています。
毎日同じ仕事内容より、ちょっと変化が欲しい、身体を動かすことが好き、体力的に自信がある人には楽しくできるバイトかもしれません。私は4回行ってギブアップしました。
小規模な病院での看護師バイト
ここは友人に紹介してもらって、初めてバイト経験をしたところです。小規模で、療養型の病院のため、寝たきりの高齢者が多くいました。また胃瘻の患者さんも多かったので、ワゴンが胃瘻につなぐ栄養剤入りの袋で一杯になるという、以前働いていた病院ではありえない光景でした。
とにかく点滴もコストの安いもの、物品もだいぶ古いものを使っていたり、あるものを使って自分たちで作成していたり、何度も消毒して使用するのが当たり前と、何でもかんでも使い捨て、足りないものは出せばいい、いつでも棚は物品が充実しているという大きな病院とは全く勝手が違いました。それと同時に、大きな病院って恵まれているんだなあと実感しました。
そんな小さな病院ですから、医師の数も少なく、ある程度のことは看護師がやなければいけません。(もちろん医師に確認し、指示を得ています)びっくりしたのが、そこで働く看護師さんたちの採血や点滴ラインの確保の手技のレベルの高さです。相手は高齢者で寝たきり、血管は細く、もろく、漏れやすいという3拍子揃った手強い相手です。そんな血管でも、いとも簡単に入れてしまうのです。私はそれを目の前で観察し、こういうときはこの辺の血管をねらうんだなとか、見えない血管の探し方などの技を盗ませてもらっていました。
看護師の数もそう多くなく、看護師も若い子というよりは自分のお母さん世代の人が多かったので、色々と心配してくれたり、アットホームな雰囲気で、協力体制がしっかりしている職場でした。今だったらこんなところで働きたい病院候補に挙ります。
これまで、色々と私の経験してきたバイトについてお話してきましたが、これは私の経験上のことですので、あくまで参考程度に読んでいただけたらと思います。
この記事を書いた人
- 育児中の30代看護師。救命救急センター、内科病棟、外来等で働きました。市役所や健診センター、企業での産業保健師としての経験があります。
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