看護師が養護教諭になったらこうなった~体育科との闘いその2~
みなさんお疲れ様です。おじゃりんです。
先日教員時代の体育科の先生との出来事を書きましたが思いのほか長くなり、今回はその続き、第2段になります。
授業の見学の許可を保健室に求める
繰り返しますが、私がいたのは公立の定時制高校です。高校ですよ、高校。義務教育ではありません。
当然と言えば当然で、授業の時間に保健室に来るとその時間は出席とは認めてもらえません。そう、授業に参加しなければ出席にはならないのです。
体育の授業も同じです。でも、体育の場合、授業が行われる場所にいるだけでなく、参加しなければなりません。
でも、体育って、必ず参加できるわけではないですよね。生理中の女子もいれば諸事情により痛みを訴える生徒もいます。もちろん不定愁訴だってあります。
これはあくまでも私一個人の意見ですが、高校生なんだから、自分の体の状態と相談して、見学にするか、一部参加して無理はしないか、頑張って参加するか、生徒本人が教科担当と話し合って決めればいいと思います。
でも、違うんです。その学校は違うのです。体育の授業を見学していいのかどうかを保健室に求めてくるんです。
謎の見学カード
体育を見学するためには私の印があるカードが必要になります。養護教諭の私が、体育の授業を見学にしてよいという許可を下すのです。
なんでやねーん?????
それなりにちゃんとしている生徒は休み時間の間にカードをもらいに保健室に来るのですが、社長出勤の生徒は一度体育の授業をしているところに行ってからカードをもらいに来ます。
時間の無駄じゃね?????
いつもいつも思います。授業のことは授業担当と生徒とのやり取りで解決するべきではないでしょうか??しかもこんなカード、私の周りの学校には存在していません。
「甘やかすな」の苦情
見学の許可を保健室に求めてくるくせに、ある時体育科の先生から来た一言。
甘い。
だったらいちいち保健室に見学の許可を求めるんじゃなーい!!!
痛みをはじめとした苦痛は自分の中にあるもので目には見えません。数値として客観的に測ることもできません。熱がないんだからとただそれだけで主張を跳ね返すことは看護ではないと思います。
だから基本的に出席が足りるのか足りないのかの計算を生徒本人にさせ、大丈夫だというのならカードを渡してあげていました。
それでも文句があるというのなら、やはり授業の見学を保健室に求めるのは間違っていると思うのですが、みなさんはどう思いますか???
インフルエンザ疑いの生徒がいるのに受診を促さない
インフルエンザが流行る冬。免疫力や体力のない生徒が多いその学校でもやはりインフルエンザは多発します。
インフルエンザは学校感染症の出席停止にあたる感染症です。病院から書類をもらってくると一定期間出席停止となります。出席日数がぎりぎりの生徒はインフルエンザのために救われたり切り捨てられたりします。
だけど、そもそも学校感染症法は「学校を休んでもいいよ」という意味合いのものではなく、「病気が広まるからくるな!!」というものです。
先生の中にはその意味合いをよくわかっていない人もいるようですが・・・。病気を持ち込まれる、広められるという危険性の認識が甘いように感じます。
そんななか、一人の生徒が38度以上の高熱を出しながら出席がぎりぎりだからと言って登校し続けました。私は何度も病院に行くように言いましたが言うことを聞かず学校に登校し続けました。
結局病院には行かず自己治癒力でどうにかしていました。受診してないということで実際にインフルエンザだったのかどうかはもはや知る由もありません。
その生徒は体育科の先生のクラスでした。その先生は後日談として職員室でこう言っていました。
あいつは体調悪くても熱出てても根性で学校来て出席したんだ
・・・いえいえ、病院行かせてくださいよ!!!
インフルエンザをまき散らしているかもしれないということはもはやどうでもよいということなのでしょうか??仮にも「保健」の免許を持っているのなら健康管理、感染症の危険性だって知っているはずです。
根性で学校来たあいつはえらい
そんな精神論、インフルエンザには通用しないと思うのですが・・・。
何度も言いますが、これはあくまでも私一個人の経験と感想であり、養護教諭になると必ずこうなるということではありません。
この記事を書いた人
-
人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
最近の記事
- 仕事に役立つコラム2018年1月13日看護師が保健室の先生になったらこうなった 養護教諭のユニフォーム
- 仕事経験談2017年12月28日先生!冬休みは何しているの?
- 仕事経験談2017年12月7日再び、養護教諭
- 看護師あるある2016年8月13日あるある?わたしだけ?看護師の私がついついやってしまうこと
人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。 子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
この記事を読んだ人は以下も読んでいます
人気ライターBEST5
-
こごみ
計208,999view
しまりんご計86,452view
おじゃりん計78,684view
まこ計77,166view
人気記事BEST10
SIDS(乳幼児突然死症候群)のおはなし 21,104view
入院して分かった点滴の苦痛とナースの対応 16,521view
わたしの流産体験その2~流産後から復帰まで~ 16,384view
大腿骨近位部骨折の保存療法はどのように看護すればいいの? 13,371view
わたしの流産体験談その1~妊娠判明から流産まで~ 12,891view
看護師が養護教諭になったらこうなった 保健室って何するの? 12,401view
特養の配置医師以外はみだりに診療に行ってはならないの規定について 12,333view
「彼女は看護師」のあなたに伝えたいこと 12,286view
最近注目の「スキンテア」を身近なものでケアしよう! 11,366view
葬儀屋さんが教えてくれた「エンゼルケアの今」 10,653view
カテゴリ一覧
この記事に対するコメント
>> すべてのコメントを見る(0)