ナースはつらいよ

看護師が養護教諭になったらこうなった~春の定期健康診断を乗り切ろう!

こんにちは。おじゃりんです。

とうとう新年度の幕開けとなりましたね。学校の保健室で働く養護教諭にとっては一年で一番忙しいシーズンが幕を開けました。

そこで今回は学校で行われる定期健康診断について紹介したいと思います。

定期健康診断でやらなければならないこと

身体測定

身長・体重・視力・聴力の測定をします。今年度より座高の測定が廃止されたことが去年ニュースになっていましたね。

校医の先生による健診

内科健診・眼科健診・耳鼻科健診・歯科検診があります。これらは大抵授業の合間を縫って行います。

外部から人を招き授業の時間を削って行うのでいろんな人に気を使わなければならず、結構気疲れします。

外部業者に来てもらう検査

胸部エックス線検査、12誘導心電図、尿検査は外部の業者さんを呼んで行うことになります。

これらの検査はスクリーニングに引っかかると二次検査に進むことになります。その場合、教育委員会から指示が下りてきます。

心電図やエックス線の検査は男女の配慮や着替えの問題が発生するので、検査を受ける子どもたちにもよくよく説明する必要があります。

それでも心電図でもそもそと動いてしまったり、エックス線検査前の着替えに手間取ったりするので時間管理が大変です。

過去に、尿検査で糖が4+となり通常の二次健診を待たずにすぐに病院に行って二型糖尿病の診断を受けた生徒がいました。学校の健診の必要性が光った事例だと感じています。

必ずしも全員が対象ではない

身体計測の聴力や、耳鼻科健診、胸部エックス線、12誘導心電図など対象者が限られているものもあります。

詳しくは学校保健法を参照してください。

日程は誰がどうやって決めているの??

さかのぼること年末、次年度の行事予定を教務の先生が決めています。

その頃に各校医の先生方に電話をして「来年度もよろしくお願いします。つきましては日程を・・・」と養護教諭が電話で交渉します。

校医の先生方にもクリニックの予定があるので大体は曜日で指定されます。それを教務の先生に伝えて日にちを確定してもらい、また校医の先生に電話をします。

結構面倒な仕事で、外交力が試されます。

12誘導心電図や胸部エックス線、尿検査など業者を呼んでやらなければならないことに関しては、教育委員会から日程調整の用紙が届きます。その用紙のやり取りで日程を調整してもらいます。

歯科検診で使う歯鏡など、道具が必要になる場合も年度末に次年度の受診者のおおよその人数を教育委員会に伝えて健診の前日あたりに届くようにしてもらいます。

健診が終わってからも続く仕事

結果を各個人の健診表に記入していかなければなりません。子どもの数が多い学校ほどこの作業は大変です。

結果を公式の用紙に記入すると同時に検査で異常があったものに受信勧告をしなければなりません。

つまり、公式の用紙とともに子どもたちに結果を通知する用紙、さらに受信勧告書も作らなければなりません。

歯科検診では特に異常がある子どもが多いため受信勧告しなくてよい子どもの方が少ないなんて学校もかなりあるようです。

ちなみに結果の通知は健診後何日後までにやらなければならないということがやはり法律で決められています。こちらも詳しくは学校保健校を参照してください。

また、健診結果を先生方にも提出し、配慮が必要となる生徒の情報を共有するようにします。

養護教諭がやらず、誰がやる?

定期健康診断は法律で決められているため必ず行わなければなりません。だから教科の先生方も心ではめんどくさいと思いながらも協力を求めれば動いてくれます。

しかし、何分その行事のすべての窓口が養護教諭になるため、準備、施行、片付け、結果の通知まですべて自分が回していかなければなりません。

特に誰が検査の対象になるのか、いつやるのか、どのような形でどの場所を使ってやるのか、自分でよく把握して周知していかなければなりません。

今までどのように行われていたのかよくよく情報を収集していろんな人に自分から声をかけ協力を求めていくことが滞りなく行事を終わらせていくポイントになると思います。

この記事を書いた人

おじゃりん
人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
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保健室の先生
おじゃりん
小学校の保健室の先生になりました。

人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。 子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。

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