妊娠6か月のナースの身に降りかかるマタハラ
こんにちわ!現在二人目を妊娠中の卵胞ぷり子34歳です!
現在妊娠6か月目に突入!やっと体調が安定してきたのでまた少しずつ更新できたらなと思っています。
さて今回は、私が妊娠してから実際に受けたクリニック経営者(院長)からのマタハラについて書きたいと思います。
形は違えど、まだまだマタハラが平気で行われる世の中です・・・(涙)
これから妊娠を希望している看護師さんはもちろん、今妊娠中の看護師さん、先輩のママナースさん達、同僚に妊婦がいる看護師さん達・・・皆さんにこの現実を伝えたいです。
産んでも仕事を続けられるよう改革を起こしたはずだった
私の働いているクリニックは20歳~36歳の医療事務と看護師で構成されています。全員が女性です。
医師は常勤2名、非常勤が4名です。院長は男性で、子育て真っ最中の女医も2名います。
このクリニックは院長の趣味で、とにかく若くて綺麗なスタッフを採用するので、結婚退職や、出産してそのまま退職するというケースが多く
私が3年前に育児休暇から復帰を果たすまでは、このクリニックでは「産んだら辞める」のが暗黙のルールになっていたようです。
ですが、私が育児休暇からの復帰を果たしたことで、小さい子供がいるスタッフの30分時短勤務や、幼稚園・保育園などの事情をシフトに反映してもらえるようにするなど、
全て私自身が院長と直接交渉し、待遇の改善・見直しが行われました。
管理職である私は子持ちスタッフが働き続けられるよう、そしてこれから子どもが欲しいと考えている若いスタッフの希望になれるよう、初めて、子持ちスタッフでも仕事が続けられるように
新しいルールを作り出したのです。雇用契約書も新しく作ってもらいました。
そして、そのルールはその後妊娠・出産を迎えたスタッフや、小さい子供を抱えて入職してきたスタッフにも適用されました。
これなら二人目も安心して授かれるな、仕事を辞めなくて済むなと思っていました。
二人目の妊娠報告後に起こったこと
今年、二人目の妊娠を院長に告げると今までの態度が一変しました・・・。
まず私が産休・育休に入る間、スタッフの補充はしないとのことでした。「卵胞が休み入るのに人なんて補充したらうち潰れるから!!」とスタッフに言いふらしていたそうです。
クリニックの利益は十分にあり、非常勤を4名余分に雇ったり、前年にクリニックを大幅に改装工事する余裕があるほどです。
スタッフの補充がないということはその分残るスタッフに負担がかかるのは目に見えています。まず私は院長に「育休をとりずらい状況」を作り出されました。
産前産後はもちろん休ませなくてはいけないと法律で決まっているので休ませてもらえると思いますが、
産後、また戻ろうとしている職場のスタッフに迷惑がかかるとわかった状況で育児休暇まで申請するのは気が引けます。
職員が妊娠して、休みに入るのにスタッフを補充しないと言われたのは今回が初めてでした。
そして今まで時短で働いていたママナースが時短勤務契約の解除を強要されました。しかも院長はそのことを誰にも言わず、こっそり本人とラインでやりとりし、
「卵胞が産休に入ると人が足りなくなるから」と断れないように言ってきたそうです。ママナースは泣く泣く承諾し、30分時短&残業なしだったのが、
外来診察時間が終了し患者が全員クリニックから退室するまで待機しなくてはならなくなりました。それは1~2時間、子どものお迎えが遅くなるということでした。
子持ちナースの降格
1歳の子供を抱えながら働いているMちゃんという看護師がいるのですが、Mちゃんは育児休暇後1年で復帰する予定でしたがなかなか保育園が決まらず、結局3か月育休を伸ばしました。
やっと決まった保育所は自宅から職場と反対方向の駅近くで、電車で子どもを連れて行き、保育所に預けて、また電車に乗り込み職場に通うという生活を送ることになりました。
私たちのクリニックは朝が早く、午前勤務と午後勤務の2交代制なので、Mちゃんの事情を聞いていた管理職の私はなるべくMちゃんのシフトは午後勤務を多くつけるようにしていました。
院長は私の妊娠報告を受けた途端、今後は自分がシフト表を作ると言い出しました。看護師の週間業務や経験値など全く無視したシフト表が出来上がりました。
そして、Mちゃんを平日はなるべく午後勤務にしてあげて欲しいと伝えると、「そんなことしてたら経営的にも大問題だから!」「俺は何も聞いてないぞ!」と怒り始めました。
実際にスタッフの協力でシフトは回っていたし、何より都合のよい保育所の空きがないのだからしょうがありません、そして私は毎月シフトを院長に最終チェックをしてもらってから完成させていたので、院長に知らなかったと言われる筋合いはありません。
もちろん院長には「保育園や幼稚園の送迎時間の都合で午前勤務、午後勤務に偏りが出るスタッフが出ますがよろしいですか?」と口頭で確認もしていました。
ちなみにその時、院長は私に背中を向けたまま「あ~いいよいいよ、シフトは卵胞に任せるから~」と話していました。
それから3年間子育てと両立しているスタッフとそうでないスタッフのバランスをうまく取りながらシフトを作成していました。この3年間特に問題なくシフトを回していたのに
院長が問題だと大声を張り上げはじめてしまったのでもう誰も止められません。
なんとMちゃんは院長より、正社員からパート職員になるよう強要されました。そして「パートになっても一見わからないのだからこのことは皆には内緒にして」と口止めしました。
不当な降格です。誰よりも真面目に働くMちゃん、誰よりも大変な思いをして通勤しているMちゃん、私と同僚のママナースはその話を聞いて悔しくて悔しくて泣きました・・・。
妊婦で体調が不安定で弱っていた私と、つい先日時短勤務を解除され落ち込んでいたママナースの同僚には、院長に意見する力はなく、ただただ今起きている現実に呆然としていると
小学生二人を育てているシングルマザーの女医が事情を聞きにやってきました。「ありえない」「そんなのモラハラよ!」と大変共感してくれて、その夜院長に直接電話をしてくれました。
女医に指摘されて「マズイ・・・」と思ったのか院長はMちゃんの降格は今のところ保留にしています。
残業の強要
院長が作ったシフトは、時短勤務のスタッフのことや、妊娠中のスタッフのことが全く考慮されていませんでした。
わざとその時間に時短勤務のスタッフしかいないようにして、残業をせざるおえない状況を作っていたり、余計にスタッフの頭数が多い日があるかと思えば、妊娠中のスタッフが勤務の日はあえて人が足りないように設定していたり
あきらかに私を追い出そうと、働くママナース達を追放しようとしているように思えました。
私が一人目の出産後、職場復帰を初めて果たしたことにより、子育てと仕事をスタッフが両立して働けるようにクリニック自体が変わらなくてはなりませんでした。
実際に協力するのはスタッフ達です。院長は何も変わりません。だから、気づかなかったのでしょう、自分達も変わらなくてはいけないということを。
だから「日本のためにもどんどん子どもを産んでください」と飲み会の席で気持ち良く豪語していたのかもしれません。
実際に現在は子育てをしながら働いているスタッフは5名、ベビ待ちのスタッフが4名います。全員の都合になんて合わせてられないと今さらになって騒ぎだして、
「あの時はしょうがない状況だったから!時短解約して!」と私にも時短勤務の解除を強要してきました。
私はあと2か月ほどで産休に入ります。
私が不在の間、一体どうなってしまうのか、以前育児休暇中に院長から「復帰後は他の職場を探してください」とメールを貰って、強制辞職させられたスタッフがいました。
私もそうなるのでしょうか。。。。
もしそうなっても小さいこどもを二人抱えながら、どこまで戦えるというのでしょうか、泣き寝入りすることになるのかなと思います。
これが実際に私が経験したクリニックの実話です。
この記事を書いた人
- 看護師になってから今年で14年目になります。長いようで早かった。とくに結婚して子ども生まれてからの速さったらほんと光の速さでした。最近では20代前半の後輩の話に全くついて行けず、すっかりおばちゃんですがよろしくお願いします☆
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看護師になってから今年で14年目になります。長いようで早かった。とくに結婚して子ども生まれてからの速さったらほんと光の速さでした。最近では20代前半の後輩の話に全くついて行けず、すっかりおばちゃんですがよろしくお願いします☆
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