看護師って一人で生きていけそう！？

看護師は強い印象を持たれやすい？

今まで飲み会などお酒の席でよく言われたことがあるセリフ、「看護師って強そう」「一人で生きていけそう」。もしかしたら、私だけ？と思っていた時期もあったけれど、多くの看護師は言われたことがあるんじゃないでしょうか。

ここまで言われることには、やはり理由があり、白衣の天使的な想像は偶像なのです。と言い切るのはやめましょう、白衣の天使的な看護師もまれにいるでしょうから。大学病院での臨床の看護師は、日勤であれば8時間の間に、受け持ちの患者さんの8人程度の一日の生活をコントロールする必要があり、ピリピリと神経を働かせながら黙々と動いています。患者さんの毎日の生活は同じことの繰り返しはほとんどなく、時に一刻を争うような現場もあります。そのためさらにピリピリ度が増すことがあります。ここで鋭い観察力やきびきびとした立ち振る舞いが身についたのでしょう。
また人間の終末に立ち会う機会がたくさんあります。穏やかであったり、壮絶であったり。その中で肝も据わってくるでしょう。また患者さんの清拭を終えたと思えば、後輩の指導にあたったり、自分の時間に看護記録をしようと思えば、ナースコールがなり急いで病室へ駆けていく。ほんわか病棟を歩いている時間はほとんどないです。（それでも白衣の天使という言葉が出来上がるくらい、忙しさや緊張感を患者さんに気づかれないように今まで接してきた先人の看護師たちはすごいと思いませんか？）このように体力的にも男前になっていく看護師は、お酒の席でもついつい男前に見えてしまい、一人で生きていけそう、なんて言われてしまうのでしょう。

給料も男前？

実際、一人で生きていけるんじゃないか、と思うのは給料の面でも言えることだと思います。初任給はOLが手取り15～だとしたら、大学病院の看護師は19～が相場ではないでしょうか。10年働いたら月40万程度なので、マンション購入など考える人は多いです。同期で独身の看護師は大抵マンションを買ってひとりで２LDKに将来の旦那様を夢見て住んでいます。でもマンション買ったり、ペットを飼いだしたら、おひとり様の人生になってしまいますが・・・。主任・師長に独身が多いのはこれが原因ではないかと私は考えたことがあります。

お酒の席でも負けません

大学病院で働き出してから、1年目は仕事についていくことで精一杯だったので、仕事が終われば同期とご飯を食べて軽く飲んで帰る程度でした。2年目になると仕事にも少し余裕が出てきて、よく飲み会に誘われるようになりました。大抵はやっぱり医者です。一日のダメ出しをお互いがすることが多かったと思います。でもこれは良いコミュニケーションだと思いませんか？お互いが補っていかないと成り立っていかないのが医療現場ですから。大学病院は基本的に研修医がいることが多いので、医師たちは研修医を食事に連れて行くついでに看護師を誘ってくれます。・・・こちらから便乗することのほうが多かったかもしれませんが。研修医と看護師の立場は、どうしても看護師のほうが上になってしまうので、お酒の席では散々「看護師さんて厳しいですね」などとても女性に対しての褒め言葉ではないことを言われました。まぁ仕方ないでしょう、研修医を育てていくことも看護師の仕事ですから。

この同じのノリで別の職種の人たちと飲みに行き、医療を熱く語り、場をしきり、お酒が止まらなくなると、「看護師って強いね」と姉御的なキャラを与えられます。でも今は逆にこのキャラのほうがモテるんじゃないかと思ってます。草食系男子が多い現代のようですから、臨床で鍛えられた看護師のような女性はとても魅力的に感じませんか？

今まで語った私のような看護師は全看護師の半分はいるのではないでしょうか？実際私の友人は類は友を呼ぶで、ほぼ私と同じようなキャラです。看護師は自立した女性に見える職業として、仕事も恋愛も手を抜かずに強く清らかに成長していきたいものですね。