新人ナース必携のアイテムとは？

こんにちは、幸魂です。四月は多くの施設に新人ナースが配属されますね。

新人ナースの皆さんは、期待と不安を胸に、日々職場に行かれていることと思います。

苦労して勉強をしてようやく掴んだナースという仕事を、長く楽しく続けるために必要な最強のアイテムについて、今日はお伝え致します。

この最強アイテムは新人に限らず、またナースに限らず、だれもが携えておくと良いものです。そして実は、既に誰もが持っているものでもあります。

何だかわかりますか？

それは「笑顔」です！　なぁんだ、って思いますか？そう思った方にこそ、ここから先を是非読み進めていだきたいです。

考えてみてください。ナースが相手にする方とはどんな方々でしょうか？

身体的、精神的な病いを患い、それに伴う様々な不安や問題を抱えておられる方々です。

そんな心境にある方にとって、ナースの笑顔は、まさに生きる希望であり光なのです。

わたしにそのことを教えてくれたのは患者さんです。

その方は膵臓がんの末期で、積極的な治療の対象外でした。

同室者とも関わりが乏しい上に、ご家族との関係性も良くなく、面会も殆どありませんでした。医療従事者にもそっけない態度で、いわゆる、ちょっと扱いにくいタイプです。

当時わたしは看護学生で終末期看護を学んでおり、実習でその方を受け持たせていただきました。

新人ナースの皆さんには懐かしいでしょうか、受け持ちの患者さんのことは、事細かに把握しなくてはなりませんね。人物像、生活暦、病歴、家族構成、その関係性などを把握して、その方を理解しようとするところから始まります。

わたしもその方の病像を把握すべく、コミュニケーション図ろうとしました。がしかし、まず挨拶さえ返してもらえないのです。もう、ほぼ無視です（笑）

しかも受け持ちですから、諦めるわけにもいきません。・・トホホ。

困ったな、と正直思いましたが、本当に困っているのは患者さんですよね。

それでわたしは、決めたんです！何があっても、たとえ患者さんが話してくれなくても、わたしから、積極的に話しかけようと。必ず笑顔で、話しかけようと。

その後、どうなったと思いますか？

その患者さん、わたしが訪室するのを心待ちにしてくださるようになりました。

わたしの顔をみたときの患者さんの笑顔を、わたしは今でもはっきり覚えています。

残念ながら実習期間中にお亡くなりになりましたが、ご家族の方からもお礼の言葉をいただき、とてもたくさんの良い学びができました。

その時の病棟師長さんに、「あなた、笑顔がいいわね。」という言葉をいただいたのを機にわたしの必携アイテムは、笑顔になりました。

人の命を預かる仕事ゆえ、豊富な知識と経験が求められる看護師。

当然それらは、一朝一夕に身につくものではありません。

新人の頃は先輩ナースの動きに圧倒されたり、患者さんに思うような関わりができなかったり、思わず落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

でも、自分には何もない、何もできない、なんて思わないでください！

あなたには、あなたにしかできない笑顔があります。

その笑顔が、目の前の患者さんの生きる力となり、闘病意欲の源となります。

笑顔を携えるのに、お金も研修も必要ありません。

出勤前に、’今日も笑顔を持って行こう♪’って決めるだけでいいんです。

それに笑顔は、患者さんだけでなく、先輩ナースや同僚ナース、医師や他の医療従事者に対しても有効です。良い人間関係を築く上で、、笑顔とは正に必須アイテムなのです。

さあ、新人ナースの皆さん！

あなたの素敵な笑顔にますます磨きをかけて、患者さんの傷ついた心を癒してあげてくださいね！

最後までお読みいただいてありがとう御座位ます。

あなたの活躍を蔭ながら応援している幸魂でした。