ナースはつらいよ

のぞき見!精神科訪問看護☆家族支援

こんにちは、しまりんごです☆

のぞき見シリーズもいよいよ最後。今回は、「家族」に目を向けたお仕事です。

家族の時間を作る

精神科訪問看護で家族の時間を作るってどういうこと?って思うかもしれません。

家族なのに、まったく会話がない。そんなことってあり得ると思いますか?

家庭内別居とかだったら話は別かもしれません。あるいは、反抗期の子どもがいる家庭とかならあり得るかな。

成人した子どもと、その両親。全く会話がなかったら、結構異様なことだと思うでしょう?

でも、本当にそんな家庭は存在します。

私の経験した中では、40代の男性利用者さん。訪問看護の時間には必ず両親が同席。デイケアに通いながら就職活動をしている彼の近況を訪問看護で両親が初めて知ることになります。

一番の衝撃は、就職活動がうまくいって、1週間前に内定が出たことを、訪問看護中に初めて両親が知ったこと

言いますよね?普通は、言いますよね?(汗)

他のお家でも、似たようなケースがありました。30代男性の利用者さん。訪問看護は両親同席。普段の会話はゼロ。

両親は、息子が何を考えているのか、自分の部屋で何をしているのか、今後どうやって生きていくつもりなのか、訪問看護を通して知るのです。

精神科訪問看護って、実は本人にとってはそれほど必要でない場合もあるのです。

薬はしっかり飲めていて、今の生活に対して困ったことはなくて、訪問看護に対して望むものもない。それなら、じゃあ、もう必要ないねという話にもなります。

けれど、訪問看護がなければ、家族で同じ空間で過ごしたり、会話をすることが全くないといった場合には、家族への支援としてあえて継続することがあります。

特に男性に言えることですが、精神科患者さんは他人に対して関心が必要以上に薄かったり、自分を知ってもらいたいという気持ちが乏しかったりするので、家族はそれに対してどうにかしたいという気持ちは持っています。

しかし、第3者が介入しなければそれをどうにかすることができなかったりします。おそらく、何かアクションを起こしてもっと心を閉ざしたりすることが怖いから。

本人のため・・・というよりは、家族のための訪問。それも、精神科訪問看護の大切なお仕事です。

距離が近すぎる親子を見守る

先ほどとは逆のケースです。

精神科の患者さんの親御さん、特にお母さんは、口を揃えて言います。

「私が死んだら、この子はどうなるのか。死んでも死にきれない。」

問題なく子どもが育てば、親から離れるときが来ます。親も、さみしさを感じながら巣立っていくわが子を見送るときが来ます。

けれど、子どもが大きな壁にぶち当たり、転んだ時に助け起こした後、助け起こしたその手をいつまでも放せずにいる親はとても多いのです。

いつまでも子は親がいなければ生きていけないと思い、親も私がいなければこの子はやっていけないと思い込むのです。

このケースは母と娘に多いのですが、共依存ともとれるくらいに互いの距離が近すぎて、子どもの可能性をつぶしてしまったり、上手に距離を保てず実はお互いの存在が重荷となっていたりすることがあります

そこに訪問看護という第3者が入ることにより、自分たちの距離が近すぎるかもしれないことに気づかせたり、親にもしかしたら然るべき支援さえあればこの子は私がいなくても大丈夫かもしれないと安心させたりすることができます。

何年か訪問看護に入るようになり、「お母さんが死んだら姉の家の近くに引っ越して・・・って思っていたけど、私はやっぱりここにいたい。訪問看護の助けを借りながら、ここで暮らしていきたい」と言えるようになった女性利用者さん。

母親がいなくなった後のことなんて、考えようともしなかったんです。自分でやっていきたいなんて言えない人でした。

多くのケースが、病気になってから適切な距離がとれなくなったケースですが、逆に病気になる前から過保護なケースもあります。

小さいころから子どもに失敗させない親。「転ばぬ先の杖」で子どもが間違えそうになったら手を出し、転びそうになったらその前に助ける。

そうやって育った子どもは、とっても打たれ弱く、少しのトラブルも処理できず、ストレスになってしまいます。そして、失敗した自分を恥じ、自己肯定感が持てなくなったりするのです。

転んでも、自分で立てない子。大人になり、親の目が届かなくなってから転んだら、誰も助けてはくれません。もともと精神的に弱い要素を持っていた場合、病気になってしまうきっかけになってしまいます。

症状が落ち着いて、訪問看護に伺うと、利用者さんに質問をしても親が答えたり、親が自分なりの意見を言った後に、「あなたもそう思うでしょ?」と反論させないなど、子どもを「管理」してしまう親がいます。

子どもも、小さい頃から自分の意見を持つことを許されていなかったので、そもそも自分がどう考えているのか分かっていなかったり。

共依存の関係の出来上がり。これはなかなか難しいケースです。

訪問看護に入っても、自立を促す介入はなかなか難しいのですが、根気強く、利用者さん自身の意見を引き出すように努めます。

できれば、親が同席しない機会も設け、親の「管理下」にいない時の利用者さんの話を聞き、受け入れることを徹底してやります。

それにより、子どもは、自分の意見が支持されることや、自分が親と違う意見を持っても良いことを知っていきます。

その繰り返しで、「失敗しても自分で起き上れる子ども」と、「子どもが転び自分で起き上るのをじっと見守れる親」という適切な親子関係に近づける援助も精神科訪問看護の仕事です。

まとめ

精神科訪問看護は、奥が深く、難しい部分もたくさんあります。

けれど、「人としての幅」のようなものを広げてくれる仕事でした。

よかったら、転職先候補のひとつにでも☆

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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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