ナースはつらいよ

覗いてみよう☆精神科病棟のお仕事④~身体行動の制限~

こんにちは、しまりんごです。

精神科病棟のお仕事の実際をのぞき見するシリーズ第4弾です☆

今回は、精神科独特とも言える、身体行動の制限に関するお話。

実際、どんなことするわけ?

精神科での身体行動の制限には2つあります。

1、隔離
2、拘束

の2つです。隔離は、簡単にいえば、鍵のかかるお部屋(隔離室、保護室など呼び方は病院によって違います)に入っていただくこと。拘束は、拘束ベルトにてベッドに身体を固定し、身体の自由をきかなくしてしまうことです。

どうして必要なの?

簡単に言えば、隔離は、自分や他人を傷つけるのを防いだり、外部からの刺激から保護したり、落ち着いて自分を見つめなおす環境を作ったりするために必要です。多くは、興奮状態で他者への攻撃のリスクが高かったり、自傷のリスクが高かったりする人が対象になりますが、時々、落ち着きたいから隔離してほしいと自分から望んでいるケースもありますし、精神科の患者様に多い「水中毒」対策に一時的に隔離するケースもあります。

拘束は、一般病院でも時々ある「抑制」と同じような意味合いが強いかな。精神科でも、輸液治療などの医療行為をすることはありますので、点滴の自己抜去や、バルンカテーテルの抜去を防いだり、転倒のリスクがものすごく高い場合にも用いられることがあります。あとは医療従事者に対する暴力を防いだりするために使われることもあります。

そんなことしていいの?

普通に考えたら、隔離は「監禁」になってしまいますし、拘束もやはり人権的に許されないことです。なので、法律により、とても厳しく定められているのです。

身体行動の制限は、「精神保健指定医」の資格を持つドクターしか指示ができませんし、隔離の場合は30分毎、拘束の場合は15分毎に異常がないか観察をし、記録に記載していく義務があります。

それに、「本当に身体行動の制限が必要なのか?」ということを常に考える必要があり、私が勤務していた病院では行動制限最小化委員会なるものがあり、その患者様をみていく上で、本当にこの方法しかないのかを他職種が集まって考える機会を作っていました。

現在一般病院で働いていて、「抑制」という扱いがちょっと軽すぎるような気がして違和感を覚えるほどです。していることは拘束と一緒なのに、簡単な同意書ひとつでOKなんだなーとびっくりしました。

隔離室ってどんなところ?

おそらく、精神科病院で働かない限り、隔離室をみる機会なんて看護師でもほとんどないでしょう。簡単に隔離室をご紹介します。

病院によって、隔離室の構造などは違いますが、私が勤務していた病院の隔離室は、物はほとんど置いてありませんでした。例えば、寝具。日中は布団を部屋には入れていなかったし、実は布製のカバーはかけていませんでした。布製のカバーは引き裂いたら自傷の道具になる危険性があるという理由でした。クッションなども置いていなくて、あるのはトイレだけ。トイレは異物を流してしまう恐れがあることから、用を足しても自分では流せない構造になっていて、看護師が流すようになっていました。ナースコールは、コードのないもので、ボタンを押すとコールできるようになっています。

どこの病院にも必ずあるのが、カメラ。部屋の中で何をしているのか常に観察できるようにカメラがついているのです。死角ができないように考えて設置してあり、ナースステーション内のモニターでいつでも映像を見られることができます。また、食事の配膳や下膳などのとき、患者様との接触を最小限に抑えられるよう、小さな窓が必ずあります。攻撃的な患者様である場合や、隔離室から出ようとするのを防ぐために大活躍します。

病院によってあるのはテレビ。本来は刺激を遮断する役割のある隔離室ですが、隔離室の外の廊下に備え付けられていて、主治医の許可があればテレビを見られることになっていました。あえて部屋の中にないのは、破損を防ぐためです。

隔離室に入ったり、患者様と接触するときには、必ず複数人のスタッフでという決まりがあり、アクシデントに備えていましたし、主治医が、男性スタッフで接触してという指示があれば、例え他の病棟の男性スタッフにお願いをしてでもそうしていました。

けれども、ずっと隔離室にいてはいけないという考え方が基本で、少しでも状態が安定してきたら、時間を決めて一時的に隔離を解除し、様子を見ながらその時間を長くしていくというような援助も必要でした。人間らしく、自分らしく生きられるように、なるべく身体行動の制限をしないという基本的な考え方をスタッフみんなで共有していました☆

いかがでしたか?今回は、とても特殊な世界をご紹介しました。「クワイエットルームへようこそ」という映画があります。そのクワイエットルームが隔離室のことです。よろしければ映画もどうぞ☆

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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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