ナースはつらいよ

「共感」を学び認知症の方と共に歩もう! 

認知症患者と信頼関係を築くには、「共感」することが大切と言われています。口で言うのは簡単ですが難しいと感じたことはありませんか?

今、勤めている特養では月に数回、30年近く認知症ケアに携わってきた認知症専門医の認知症外来をしています。

診察に関わり専門医から「共感」について感じ学んだことをまとめてみました。参考にして頂ければ幸いです。

認知症専門医とは

今や認知症は、4人に1人の時代であり社会的な問題となっていますが、2008年4月から認知症専門医制度が始まり専門医が少ないのが現状です。精神科や心療内科、神経内科に在籍している認知症専門医もいます。

認知症を診断するまで

認知症に似たような症状が表れる疾患は沢山あります。身体疾患からくるものであれば、採血やCTなどで区別がつきます。精神疾患との区別は、一般の医師には難しいようで認知症専門医の診断はさすがだと思いました。

また、精神疾患が基礎にあり認知症を発症するケースも多くいます。

認知症にもアルツハイマー認知症型、レビー小体型認知症、脳血管型認知症、前頭側頭型認知症と種類があります。

検査結果や問診や、症状から総合的に診断していきます。

専門医の適切な診断と内服の調整や接し方、心の持ち方のアドバイスにより症状が落ちついた方やご家族との関係の改善に役立った方を多く目にしました。

問診の重要性

かなりの時間を要するのですが、医師は丁寧に話を聞きます。

暴力や徘徊などの周辺症状には必ず意味があり、それまでのその人の習慣や人生が大きく関わっていることが問診からわかります。そこで問診が何よりも重要になります。

話を聞くだけでなく共感すると

医師は、話を聞くだけでなく、その人の思いや感情に共感します。そのためか今まで家族にすら言えなかった感情まで引き出され涙する方が多くいます。身近な家族や介護職員さえも聞いて受け止めてもらえないという感情を抱いている方がほとんどです。

そんな言葉にならなかった心の奥底にある思いを聞くと、私はケアの中であまり共感できていないのではないかと思いました。

認知症を患っている人々が抱いている恐れの中で最たるものは、私は何もわからなくなり誰になっていくのだろうという「自己の喪失」です。心が空っぽになり体も抜け殻になるのではないか、社会のお役に立てず必要とすらされず存在の価値がなくなるのではないかと訴えます。

認知症を患っている方と接すると、専門医の言うように認知力は確かに低下しますが感情はなんら今までと変わりのないことを改めて感じさせられます。 認知症になり何もわからなくなって幸せという人がいますがそれは大きな勘違いです。

「共感」とは何か考える

専門医の診察に立ち会わせて頂き共感とは何かということを改めて考えてみました。

私たちは、どれほど認知症の方に心を寄り添っても注意深く観察したとしても、その人の人生を生きて同じ体験をしているわけでなく認知症を体験していないため、認知症を患った方を100%理解することはできません。

では、苦しみを理解できない私は、何ができるのか。共感することが重要と言うけれど、苦しみが理解できない私は共感できなのではという疑問が沸きました。

専門医に聞くと、「認知症を患った方たちの苦しみは理解できないけれど、私を理解してくれる人だと思ってくれる可能性はある。相手がそう思ってくれればいいんじゃないかな」という答えが返ってきて目から鱗でした。

理解してくれる人

さてどのような人が、理解してくれる人だと思われるのでしょうか?

よくありがちな「あそこに泥棒がいて私の財布を盗った」という被害妄想に駆られ不安や怒りを感じている人を例に挙げて考えてみました。その妄想に苦しむ人が私を理解してくれる人・わかってくれる人と思ってくれるにはどのようにしたらいいのでしょう。

「老人ホームにいて財布は金庫にしまってある」と状況を詳しく説明することではありません。

「そんなことありません。私がついているから大丈夫。さあご飯にしよう」と話を転換したり、励ましたりすることでもありません。

「不安だね。苦しいね。悔しいね。」とその人が伝えたいメッセージは何かということに視点を向けて、否定せずに感情を受け止め話を丁寧に聞いてくれる人だということに気づきました。

認知症を患っている方とと苦楽を共にしながら、どんな時でも本人の可能性を信じ、本人がよりよく生きていくことを助力する存在になりたいと思います。

忙しくてそんな時間がないと思うかもしれませんが、意識をむけて接することにより徐々に変わっていきます。

もし、あなたが徐々に今までの記憶が失われ長年培っていたものがなくなっていくとき、どんな人に傍にいて欲しいですか?

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お年寄り大好きナース
こごみ
健康が一番!

十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。

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