ナースはつらいよ

災害後急増?!今だから知って欲しいPTSD【パート1】

あなたは、PTSDという言葉を耳にしたことはありますか?

学生時代に、少し精神科の授業で習った方がほとんどかもしれません。一般的にはPTSDという言葉よりも、「トラウマ」という言葉のがなじみが深いかな。

PTSDとは、心的外傷後ストレス障害の略です。

最近熊本県で大きな地震がありました。東日本大震災の後にも、PTSDになってしまった人が急増しました。

今回は、PTSDについてを分かりやすく解説したいと思います☆

ストレス関連障害の一種です

ストレス関連障害とは、

  • PTSD
  • 急性ストレス障害
  • 適応障害

に分かれます。PTSDについては後でじっくり説明するとして、

急性ストレス障害

トラウマテッィクな出来事を経験した結果、急性かつ一過性に生じる精神疾患である。

症状が一過性であるかそうでないかはすぐに分からないため、PTSDの初期診断として使われる病名でもあります。

症状がずっと続くようなら、PTSDに診断が移行するということです。

適応障害

はっきりと確認できるストレスに不適応な反応で、情緒的または行動的症状が出現すること。

ストレス因子はPTSDや急性ストレス障害とは違い、生命を脅かすような出来事とは異なり、日常的ではあるが個人にとっては重大な出来事(就学、独立、転居、結婚、離婚、失業、経済的な困難、病気、人間関係など)である。

つまり、「私、就職試験にいっぱい落ちたのがいまだにトラウマでー」というのは実はトラウマと言えるものではないということです。

ストレスになる要因に違いがあるんですね。ちなみに、愛する人との死別がストレス要因となっている場合に関しては、「死別反応」という別の診断を用います。

トラウマ(心的外傷)ってなに?どういうときに起こる?

PTSDというのは、トラウマに曝されたときに生じる病気ですが、トラウマって何さ?というと・・・

実際に生命や身体の統合性が脅かされる出来事(自然災害、事件・事故などの人為災害、犯罪被害、DV、性暴力被害、拉致監禁、テロ、戦闘など)を経験し、その時に激しい恐怖、無力感、戦慄のいずれかを感じていること。

なのです。そして、ここがとっても重要なのですが、

自分自身が当事者でなくても、悲惨な光景を目にしたり、家族が被害を受けたことなどが強い精神的衝撃となり、PTSDが出現することもあるのです!

東日本大震災の後、しばらく、テレビでは津波で人がおもちゃみたいに流されていく映像が毎日のように頻繁に流されていました。それを見た視聴者のトラウマとなり、PTSDになった人はかなり増えたと言われています。

芸能人にも、津波の映像で精神を病んでいたと告白する人がいたりして、大きな社会現象となりました。自分が直接被害に遭っていなくても、病気になってしまうのです。

私が精神科病院で働いている時、その病院からそれほど離れていない地域で、全国でニュースになるような事件が起きました。

殺人事件でしたが、被害に遭った女子高生のお友達のお母さんにあたる方が、精神的な不調を訴え受診されたことがありました。「もしかしたら、うちの娘だったかもしれない」「自分にどうにか助けてあげることができなかったのか」という気持ちが溢れてきたとのこと。

PTSDは特別な病気ではなく、いつあなたに降りかかるかも分からない病気です。

症状ってどんなもの?

フラッシュバック

別の言い方で「再体験症状」や「侵入症状」とも言います。

トラウマ体験が何らかの形で繰り返し再体験し、しかもそれが、その人の意思に反して侵入的に生じることを言います。

思い出したくなくても、その人の意識に勝手に侵入してきて、映像など視覚的なイメージを伴うことが多いです。

今まさに、トラウマとなった出来事を体験しているかのようにリアルで、トラウマを経験した時の感情や痛みや匂い、音などの感覚が再現されることも多いと言われています。

回避・麻痺症状

  • 回避・・トラウマと関連した刺激やトラウマを思いだすような刺激を避けるようになること。例えばレイプ被害のある女性が、男性を避けるため家に引きこもったりすることです。
  • 麻痺・・苦痛となるも刺激を避けようとして、快適なものも不快なものでも一切の感情を切り離してしまうこと。楽しいことをしていても、心底楽しいと感じられなくなったりする反応です。

過覚醒症状

トラウマ体験に関連しない刺激に対しても過敏になり、いつも緊張状態にあってリラックスできず、睡眠障害を生じ、集中力が低下したりする反応です。

以前働いていた精神科病院では、東日本大震災の「心のケアチーム」として現地に医師や看護師、臨床心理士を派遣していました。

派遣された先輩に聞いた話ですが、現地で津波に流されたり瓦礫に挟まれた遺体を見つけて安置する職務についている人が、精神的な調子を崩し、過覚醒状態にあることが多く、また遺体を見ても何も感じなくなってくる麻痺の症状が出てきており大変なストレスを感じているようだったということです。

まとめ

今回は、PTSDの概要のみ解説しました。大きな地震の後で、看護の応援として、ボランティアとして現地入りしている看護師さん、熊本で自分も被災しながら看護を続けている看護師さん、看護師ではないけれど何か役に立てないかと模索している方に読んでいただきたいと思った記事です。

次回は、PTSDとなってしまった方や、急性ストレス障害となってしまった方への実際のケアについてお伝えしたいと思っています☆

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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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