ナースはつらいよ

分かりやすい精神科用語辞典3☆トークンエコノミー法

こんにちは、しまりんごです☆

精神科領域でよく使われるけれど、精神科になじみがない人は聞きなれない言葉を解説するシリーズです。

今回は、「トークンエコノミー法」という言葉。主に発達障害の子どもや、軽度の知的障害のある人をを対象にしたものなのですが、実は誰でも子育てに活用できる!ので、子育て中のナース必見ですよ!

トークンエコノミー法とは

その人が行った適切な行動、行為に対し、トークン(代用貨幣)という報酬を与え、日常にその行動を増やしていく行動療法。

トークンというのは、ざっくり言えばご褒美ポイントです。

例えば、良いことをしたらシールが1枚もらえます。それを6枚集めるとお菓子と交換できる。その場合、シールがトークンの役割を果たします。

トークンエコノミー法の効果は?

まず、ご褒美が欲しい対象者をやる気にさせることができます。

そして、問題行動があった場合にトークンを取り上げられるシステムにすることによって、問題行動を抑えることができます。

トークンエコノミーの対象者は?

  • ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害をもつ子ども
  • 軽度の知的障害のある子ども、大人/li>

ポイントは、トークンエコノミーの仕組みがきちんと理解できること。運用のルールが理解できないと成り立たないのです。

精神科でトークンエコノミーを活用した例

私が以前勤務していた精神科病院でも、トークンエコノミーを実施していたことがあります。

対象者は発達障害と知的障害のある少年。衝動性が強く、暴れてしまうことが多く、隔離室の入室を繰り返していました。

隔離の解除を目指し、1日1回短時間から隔離室から出し様子を見ていましたが、なかなかその時間が穏やかに過ごせず、予定時間になる前に隔離室に入り・・・という感じでした。

そこで、隔離室を出ている時間、トラブルなく穏やかに過ごせたらシールを与えることになりました。そのシールが5枚たまったら、その対象者の好きなアニメを1本見ることができるというルールです。

結果としては、知的障害が思ったよりもひどく、そのルールをきちんと理解ができず、適切な行動がとれていないのにトークンを強く要求するようになりかえって衝動行為が目立つようになったため、トークンエコノミーを中止することになりました。

ですから、ルールが理解できるかという見極めがとても重要であることは間違いありません。IQで言えば、50程度は欲しいところでしょうか。

トークンエコノミー法のポイント

ルールを対象者と決めること

まずは、どんなことをすればトークンがもらえるかということを決めておきます。「おでかけの時におとなしくしていられたら」とか「帰ったときにきちんと手を洗ったら」とか、その人の発達レベルに合わせます。

ポイントは達成可能な行動であること。ハードルは低めに設定します。高いハードルはやる気を奪います。

また、決めておいた行動以外の好ましい行動をとった場合にもトークンを与えることにしておけば、俄然やる気になるはずです。

トークンがたまったときのご褒美を決めておく

トークンがたまったらもらえるご褒美を決めておきましょう。

必要不可欠なのは、対象者にとって魅力のあるご褒美であるということです。欲しいと思えないもののために頑張る気にはなれませんよね。

また、ご褒美を与える人にとって負担にならないものでなくてはいけません。そのバランスを考えながらチョイスしましょう。

必ずしも、物でなくてもかまいません。対象者にとって魅力のあることなら大丈夫。トークンがたまったら、いつも行かない公園に行くとか、そういうことでも構わないのです。

ペナルティーも決めておく

悪いことをしたときには、トークンを取り上げるということを示しておきます。

その時、具体的にその行動を示しておきましょう。

トークンがご褒美に変わるまでの期間は長すぎずに

トークンをため始めてから、ご褒美に変わるまで1ヶ月もかかるようでは、やる気が失われてしまいます。

少なくとも、1週間に2回程度はご褒美に交換できるように設定しましょう。

ご褒美をあげないと何もできない子にならないの?

心理学的に、「トークンエコノミーを用いたときに、ご褒美がないと何もしない子になってしまう」ということは否定されています。

むしろ、トークンエコノミーは子どものやる気を引き出すきっかけになります。

人間は最初は目に見えるごほうびや楽しみを期待して活動しますが、その後徐々に心に湧き出るやる気によって活動するように移り変わっていくことが分かっています。

いかがでしたか?私の子どもはまだ3歳で仕組みが理解できるのはもう少し先かなと思っていますが、分かるようになったら活用するつもりです。

個人的には、トークンをあげるために、親も子どもの良いところを探すようになるし、きちんと評価するようになるので、親にとっても子どもにとってもメリットがあるのでは?と思います☆

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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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