ナースはつらいよ

看護師が無痛分娩を選ばなかった3つの理由

今日、気になるニュースが報道されていました。

「無痛分娩で死産、子宮摘出となった夫婦が、順天堂医院を提訴」

このニュースを聞いた時、「お子さんが死産となり、お気の毒に」と思うのとともに、「このご夫婦は、無痛分娩についてどこまでご存知だったんだろう」と思いました。

私自身、今まで二人出産していますが、いずれも無痛分娩は選択肢から外していました。

私が無痛分娩を選択肢から外した理由を、ここでご紹介したいと思います。

1.さらなるリスクを負いたくない

無痛分娩を行う際、使われるのは「麻酔」です。

無痛分娩時、よく採用されている麻酔は「硬膜外麻酔」というもので、簡単に言うと背骨の中に直接針を刺し、麻酔を注入します。

硬膜外麻酔は帝王切開でも使われる麻酔で、赤ちゃんが影響を受けにくいとされている麻酔方法ですが、この麻酔方法、ごくまれにではありますが、本来刺してはいけない部分に針が刺さってしまうことで、足などに麻痺がでるリスクがあります。

このリスクは「ごくまれ」ですが、起こるかもしれないリスクです。

帝王切開など、「手術のために麻酔が必要」ならば、麻酔のリスクを負う必要があるとは思うのですが、無痛分娩はあくまで「お母さんの希望」で行うものです。

無痛分娩を推奨する方が「確かに無痛分娩はリスクがあるかもしれないけれど、無痛分娩以外の分娩方法だって、死産もあるし、お母さんにとってリスクが高いことじゃないか」と意見していたのですが、私は通常でもリスクがあることに、さらに追加でリスクを負う必要はないんじゃないか、と思うのです。

また、無痛分娩はほとんどの場合、「計画出産」にて行います。

万が一この計画日の前に出産兆候が出てきてしまうと、無痛分娩を行う難易度はより高くなります。

「自分の希望で、出産時さらなるリスクを負いたくない。」

それが、私がまず無痛分娩を選択肢から外した理由です。

2.安全に受けられる施設がどこか、わからない

無痛分娩は通常の分娩に比べ、より専門的な知識と技術が求められます。

日本でも、無痛分娩を含む産科麻酔・周産期麻酔を対象とした「日本産科麻酔学会」が、「日本麻酔科学会」とは別に存在しているほどです。

ただ、この日本産科麻酔学会で掲載されている「無痛分娩を扱っている施設リスト」は、「日本産科麻酔学会が推薦する施設ではない」という注意書きが掲載されています。

また、合わせて「無痛分娩の内容は施設によって異なる」「知識と経験の十分な医師のいる施設で受けることをお勧めします」とも掲載されているのです。

これは、「無痛分娩について明確なマニュアルが存在していない」こと。そして、「学会では知識と経験の十分な医師を示す資格などは提示していないこと」を示しています。

今はネットの普及により、自分の欲しい情報を簡単に入手することができますが、一番信頼できる学会でも推薦する施設や、知識と経験の十分な医師と判断する材料を提示してません。

そんな中、何をもって「無痛分娩について知識と経験の十分な医師」「無痛分娩を安心して受けられる施設」と判断すればよいのでしょうか?

信頼できる判断材料がない中、リスクの高い無痛分娩を受けられない、と私は思いました。

3.「もったいない」と感じてしまう

出産前のママ教室で知り合ったママ友さんと、出産後集まった時のこと。

それぞれ出産時のエピソードを話していたのですが、その方は「私は無痛分娩だったから、大変だということもなかった」と話していたのが、すごく印象的でした。

人それぞれの価値観の違いだとは思いますが、私は第一子を自然分娩したことは、大変だった時も含め、すごく経験できてよかったと思えるものでした。

なので、無痛分娩によってこの経験ができないことに対し、「もったいないな」と感じてしまうのです。

いかがでしたか?

これはあくまで、私個人の意見です。

看護師の中でも、「無痛分娩っていいよ!」という方もいらっしゃるかと思います。

ただ、一つだけ言いたのは、

「無痛分娩を受ける場合には、事前に十分すぎるほど調べつくし、夫婦ともにリスクについて納得して受けてほしい」ということです。

今日のニュースのような悲劇が、これ以上起こりませんように。

皆さんが笑顔で赤ちゃんに会えることを、願っています。

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看護師ライター&二児・二匹のママ
山村真子
看護師だけど、現在個人事業主です!

ライター兼二児&二匹のママ兼ナースとして、あわただしい日々を過ごす。 もうすぐ2歳の娘の口癖は「バナナ!」。 どんなに頑張って食事を作っても、食事の時は必ず「バナナ、ないの?」とまずバナナを探されてしまいます。 今の目標、それはバナナよりもおいしいご飯を作れるようになること。

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