ナースはつらいよ

元精神科ナースが教える☆つらい人間関係を楽にする方法④

こんにちは。しまりんごです。
人との関わりが仕事するうえでとても多いナースにとって人間関係の悩みはつきないもの。避けて通れないため、ストレスが溜まり、軽いうつ状態になってしまう人も多い職業です。

このシリーズでは、人間関係に困難を感じる主な原因、パーソナリティのタイプ別対処方法、パーソナリティ障害の傾向が強い人の特徴などをお伝えしてきました。また、誰にでも考え方や生き方に偏りがあるということも重ねてお話してきました。

今回は、人間関係上の困難に直面した時に、どうしたらいいかということをお話しします。つまり実践編です。

相手は変えられないが、自分は変えられる余地がある

はっきり言います。あなたが苦手とする相手は、変えられません。結局のところ、人は自分で気づき、自分を変えたいともがき、自分で行動しなければ変われないのです。つまり、あなたが人間関係に困難を感じている相手の人も、その人が自分を変えなければと行動しない限り変わりません。

けれども、あなたの、直面している困難に対する意識や捉え方を変える余地はあります。相手が変わらないのなら、自分を変えようという気持ちさえあれば。

例えば、あなたが苦手とするAさんに「おはようございます」と挨拶をします。しかし、返事はありません。その出来事を、どう捉え、どう考えるかはあなたしだいです。

「もしかして無視されたのかな」とあなたが思えば、この出来事はネガティブな記憶になり、あなたはストレスを感じるでしょう。

「私の挨拶が聞こえなかったのかも」「考え事でもしていたのかな」と思えばそれほど気にはならないでしょう。

もちろん、色々な出来事が本人に意識しないうちにストレスになっていることはありますが、とても大きなストレスは自覚していることが多いです。出来事をストレスとして受け止めない力。それをつけていくのが大切です。初めは意識しないとできないことですが、そのうち無意識にできるようになってきます。

自分のものさし(価値観)を押し付けない

人は考え方がそれぞれ違います。価値観は違って当たり前。苦手な相手に対しついつい「普通はもっと〇〇するはず」「常識的には〇〇だわ」とか思ってしまいがちですが、それは自分の中の常識であって相手には無関係です。

まず、相手がどういう考えを持った人か、自分のものさしを用いずにみてみましょう。話をすることすら嫌だというわけでもないなら、何をどう考えて行動しているのかを聞いてみてもいいかもしれません。もちろん穏やかに聞いて下さいね。敵意を見せては相手はきちんと話をしてくれません。

もしかしたら、あなたが相手を誤解している可能性もある。もしくは、あなたの価値観とは違うけれども、相手の考え方も認められることに気づいたりするかもしれない。

相手と話をするのが無理なら、相手を知る周囲の人に話を聞いてみましょう。あなたとは違う見方をしているかもしれないから、それに触れることは違う方向から相手をみるための手助けになるかもしれない。もし周囲の人もあなたと同じように相手を苦手としているなら、相手のパーソナリティの偏りが強い、つまり癖の強い人であるということです。それが明らかになればそれはそれであなたの気持ちが少し楽になるかも。

相手の問題と自分の問題を分けて考える

例えば、あなたが上司のBさんとうまくいっていないとします。上司のBさんは完璧主義で、部下のあなたにも常に完璧を要求。少しでもミスをすれば叱責され、あなたは自分の仕事に自信喪失。もう仕事に行きたくないけれど、Bさんの言っていることは間違いではないので誰にも相談できずに困っています。

この場合、部下に自分の仕事のやり方を過剰に押し付けて委縮させ、居心地の悪い職場環境にしてしまっていることはBさんの問題。

自分の自信に仕事がもてなくなって、仕事に行きたくないにも関わらず、誰にも打ち明けられないのはあなたの問題です。

自分の問題は自分にしか解決できません。もし、あなたが自分が完璧にできないせいでBさんが怒ってしまったなどと考えてしまうのであれば、それは問題を混同しています。他人の感情まであなたが背負うことはできないし、しなくていいのです。

あなたはあなたの問題だけ解決すれば良い。それをごちゃごちゃにしてしまうと、問題の本質がみえてこなくなり、こじれてしまいます。

自分の聖域だけは守る

人には、他人に立ち入られたくない領域があります。触れられたくないこともあります。そこは、あなたがあなたらしくいるために絶対に守らなくてはいけないものです。

そこに立ち入ろうとする人がもしいるのなら、そこは拒絶しなければなりません。

パーソナリティ障害の傾向が強い人は、しばしば人の聖域に立ち入ろうとします。それがうまくいかないと攻撃してきたりすることもあります。もしそんな事態が生じたら、全力で逃げてください。

これまでできるだけ人間関係で悩んだ末の退職をしなくてもすむようにという流れでお話をしてきましたが、そこまできたら、辞めた方がいいこともあります。ナースは幸い転職先に困らないお仕事。追いつめられて自分を見失うと感じたら、新たな環境で再出発も悪くないです。

いかがでしたか?
自分を知ること、相手の何が苦手なのか知ること、相手を今までと違った視点から見てみることで、あなたの人間関係が少しでも楽になりますように☆

この記事を書いた人

しまりんご
育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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